平成28年10月25日 校友の女流ノンフイクション作家佐々涼子氏が講演 演題 「人知れず、社会を支える人たちの肖像を描いて」
講演のタイトルは「人知れず、社会を支える人たちの肖像を描いて」。講演者は1968年法学部卒の佐々涼子氏。同氏は「たった一人のあなたを救う 駆け込み寺の玄さん」(2011)や第10回集英社開高健ノンフイクション賞受賞作品「エンゼルフライト 国際霊柩送還士」(2012)や東北大震災時の日本製紙のサバイバルのための壮絶な闘いを臨場感あふれる筆致で描いた「紙つなげ彼らが本の紙を造っている」(2014)などで知られている。 本講演で同氏は「何故ノンフイクション作家なのか。それは人間が好きだから。人と会う、人と語る、人を見る、人から聞く。そこには果てしない人間模様がある。そのすべてに興味を引かれるからフイクションでは無くありのままの人間をノンフイクションとして書き続けている」と控え目に語る同氏の人間感情や行動描写に襞の深さや鮮やかなグラデーションが感じられた。 参加者49名
(記責 浅井碩信)
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