平成20年度定時講演会

平成20年4月17日
講師 瀬古利彦(昭和55年教育卒)
演題 「心で走る」

本年度定例講演会(北稲門会設立15周年記念) は4月17日、なとり本社大会議室において、本学出身(昭和55年教育) の瀬古利彦氏を招き開催した。
瀬古氏は約70分の講演の中で自身現役中、地球3周半に匹敵する距離を走破した経験を踏まえた「肉体的にも経済的欲求という点でもハンディのある日本人は練習しかない。」
というトップランナーの過酷な実態や「師匠中村清監督とのエピソード」「箱根駅伝のよもやま話」などについてユーモアあふれる語り口で熱弁をふるった。
講演の最後には、ソウル五輪9位で帰宅した瀬古氏に、奥様とお子さんから贈られたという手製の「き・メダル」が披露された。
「ん(運)がなかったけど、家族にとってお父さんは「金メダル」。」
といわれたというエピソードを紹介する瀬古氏の表情は少し紅潮して、未だにその時の感動とうれしさがこみあげてくるようだった。



平成20年度定時講演会1
平成20年度定時講演会2
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平成20年度定時講演会4

瀬古氏には、懇親会にも最後まで同席、会員と気さくに懇談いただいた。 また瀬古氏の現役時代をよく知る西田善夫会員(元NHKアナウンサー)のスピーチもあり、多くの参加者から「たいへん楽しい講演会でした。」との感想が聞かれた。



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講師プロフィール

(せこ・としひこ)1956年(昭31)生まれ、三重県出身。
1980年早稲田大学教育学部卒。四日市工では中距離で活躍。
大学で長距離に転向し、箱根駅伝で4年間「花の2区」を担当。3,4年時に区間新記録を樹立。
78年から80年まで福岡国際マラソン3連覇をはじめ、ボストン、シカゴ、ロンドンで優勝。
モスクワ(不参加)、ロサンゼルス、ソウル五輪代表。マラソン通算15戦10勝。
88年引退後は指導者として、渡辺康幸(現早大競走部駅伝監督)をはじめ多くの名選手を育てている。
現在、ヱスビー食品スポーツ推進局長として陸上部を統括。日本陸連理事、JOC理事。2007年末より東京都教育委員も務める。


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